新型コロナの危険度(伝染性・致死率)とインフルエンザなどの比較

本稿は、新型コロナウイルス(COVID-19)の危険度を感染性・致死率の観点から、麻疹・SARS・インフルエンザなど他の感染症と比較してみました。
「学術研究」や「正確に計算」の目的ではありません。下記方々向けに、新型コロナウイルス感染症の危険度を相対的にわかって頂くための記事です。

  • 新型コロナウイルス感染症は、インフルエンザと同じぐらいではないかと思っている方々
  • 新型コロナウイルスのニュースが怖すぎて、普通の生活ができなくなると感じている方々
  • 新型コロナウイルス対策に、どのぐらい注意すれば良いか不安を感じている方々

1. 結論

結論の概要を以下にリストアップしますが、あくまでも相対的にわかりやすくするために数値を出していますので、詳細は記事本文をご確認ください。

  • 新型コロナウイルス感染症は、普通のインフルエンザより100倍以上危険です(第2節 比較結果と計算方法
  • 高齢者の方々、もしくは高齢者施設で働く方々は、さらに10倍以上気を付ける必要です(第3節 高齢者の場合
  • 高血圧・糖尿病・心血管疾患・呼吸器疾患・がんなど基礎疾患ある方は、さらに10倍以上気を付ける必要です(第4節 基礎疾患の場合

2. 比較結果と計算方法

下表では、新型コロナウイルスの感染性(R0)と致死率(D0)をそれぞれ麻疹・SARS・インフルエンザなど他の感染症と比較して、危険度(R0×D0)を算出してみました。
感染性(R0)は、基本再生産数とも呼びます。疫学において、感染症に感染した1人の感染者が平均して何人に直接感染させるかという人数として、感染性の強さを表します。
致死率(D0)は、感染された人数のうち、死亡した人数の割合を表します。
危険度(R0×D0)は、本稿で定義した指標になります。感染性が高ければ広がりやすいし、致死率が高ければ危険ですので、ここでの危険度は感染性(R0)と致死率(D0)の平均値を掛け算して、それぞれの感染症の危険度の平均値を計算してみました。また、インフルエンザと比較しやすいようにするために、インフルエンザのN倍であるという危険度の相対値も計算しました。

  • 感染性(R0)から見ると、新型コロナウイルスは麻疹やSARSより弱いが、インフルエンザより強いです
  • 致死率(D0)は国によってバラバラですが、医療崩壊と言えない米国でも5.25%の致死率になり、インフルエンザより10〜50倍高いです
  • 総合的な危険度(R0×D0)は、下表で計算した結果によると、新型コロナウイルスはインフルエンザの102倍です

しかし、実質上、新型コロナウイルスの危険度はインフルエンザの100倍以上だと考えます。その理由は以下です。

  • インフルエンザはワクチンあるが、新型コロナのワクチンはまだないため、感染性はさらに高いです
  • 新型コロナの治療薬はまだないし、感染拡大の進行と共に、致死率もさらに高くなります

新型コロナウイルスの伝染性や致死率と他の伝染病の比較
新型コロナウイルスの感染性や致死率と他の感染症の比較

データ出典
1) 感染症・結核学術部会【COVID-19 に関する一般的な質問に対する現時点での文献的考察】v1.2 (2020/3/23)
2) リーレクリニック大手町 新型肺炎・コロナウイルス感染症|感染者数・致死率・初期症状・免疫
3) MaxOur.com 新型コロナ(COVID-19)日本と世界各国の最新状況速報 2020/04/18時点のデータ
4) wikipedia 基本再生産数 麻疹 SARS インフルエンザ

計算方法の説明
a) 麻疹・SARS・インフルエンザの感染性(R0)の平均は、便宜上参考データの最小値と最大値の中央値とする
b) 新型コロナの致死率(D0)の平均値は、便宜上もっとも感染状況が進んだ中国の致死率を平均値とする
c) 危険度(R0×D0)= 感染性(R0)× 危険度(D0)(すべて平均値で計算)

3. 高齢者の場合

以下の表を見るとわかりますが、感染者の死亡率は年齢と共に上昇し、特に60代以降はかなり高くなります。
また、感染リスクは20代以降高くなりますが、最も感染リスクの高いのは60代になります。
その原因は、60代以降免疫力が低下しているが、外出頻度は70代以降よりも高いと考えます。
高齢者の方々、もしくは高齢者施設で働く方々は、さらに10倍以上気を付ける必要です。
(詳細は下記画像をクリックして、関連記事をご参照)

年齢別新型コロナウイルスの死亡率と感染リスク(中国44672症例)
年齢別新型コロナウイルスの死亡率と感染リスク(中国44672症例)

4. 基礎疾患の場合

以下の表を見るとわかりますが、基礎疾患なしの場合、新型コロナウイルスに感染されても死亡率は0.86%程度ですが、
高血圧、糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患、がんなどの基礎疾患がある場合の死亡率はかなり上昇します。
特に、心血管疾患の持病がある場合、死亡率が10.54%でかなり高くなります。
高血圧・糖尿病・心血管疾患・呼吸器疾患・がんなど基礎疾患ある方は、さらに10倍以上気を付ける必要です。
(詳細は下記画像をクリックして、関連記事をご参照)

新型コロナウイルスの死亡率と基礎疾患の関係(中国44672症例)
新型コロナウイルスの死亡率と基礎疾患の関係(中国44672症例)

5. その他

新型コロナウイルス の日本と世界各国の感染状況(感染者数、死亡者数、増加率など)の速報は以下のページをご覧ください。

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