新型コロナ年齢と性別ごとの感染リスクと死亡率

日本国内のデータはまだ十分なサンプル数を取れていないため、本稿は中華流行病学雑誌に掲載された、2020年2月11日までに中国本土で確認された44672件の感染事例データに基づいて分析した結果を掲載します。日本国内のデータを集計でき次第、日本のデータ分析結果も追記する予定です。

本稿のデータは以下の中華流行病学雑誌の論文から引用しています。
Epidemiology Working Group for NCIP Epidemic Response. The epidemiological characteristics of an outbreak of 2019 novel coronavirus diseases (COVID-19) in China. Chinese Journal of Epidemiology, 2020, 41(2): 145-151.

1. 新型コロナ年齢と感染リスクや死亡率の関係

以下の表を見るとわかりますが、感染者の死亡率は年齢と共に上昇し、特に60代以降はかなり高くなります。
また、感染リスクは20代以降高くなりますが、最も感染リスクの高いのは60代になります。
その原因は、60代以降免疫力が低下しているが、外出頻度は70代以降よりも高いと考えます。

年齢別新型コロナウイルスの死亡率と感染リスク(中国44672症例)

上記データの計算式は以下です。
死亡率 = 死亡者数/感染者数
感染リスク = 感染者数/人口比率/10000
人口比率は、中国本土の全人口のうち、該当年齢層の人口の割合を示します。

2. 新型コロナ性別と感染リスクや死亡率の関係

以下の表を見るとわかりますが、感染リスクについては、性別によってほとんど変わらないです。
男性の死亡率は女性より少し高いですが、男性の喫煙率や基礎疾患などとの関係もあるではないかと推測します。

性別別新型コロナウイルスの死亡率と感染リスク(中国44672症例)

3. その他

高血圧、糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患、がんなどの基礎疾患がある場合、死亡率が高くなることがわかりました。
基礎疾患別の新型コロナ死亡率は、以下の記事をご参考ください。

新型コロナウイルス の日本と世界各国の感染状況(感染者数、死亡者数、増加率など)の速報は以下のページをご覧ください。

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