この記事は、意思決定に関する記事です。公表される新型コロナの最新の感染者数や死亡率などを確認したい場合、
[新型コロナ(COVID-19)日本と世界各国の最新状況] は、こちらをご覧ください。
最近は、新型コロナウイルスの影響を受けて、海外もしくは国内旅行をキャンセルするかに悩んでいる方々が多いようです。
心配されるポイントとして、よくあるのは下記のパターンです。
- キャンセル料が発生する場合、もったいないではないか
- 無料キャンセルできる場合、旅行会社へ迷惑をかけないか
- 家族もしくは友達との意見が一致しない場合
- 旅行の時期は先だが、今の状況はいつまで伸びるのか
- 学校や旅行会社から集団旅行中止の通知が来る可能性あるか
- などなど
以下に上記パターンを順番に説明しますが、結論だけ読みたい場合は飛ばしても大丈夫です。
0.基本的な考え方
旅行をキャンセルするかの意思決定は簡単です。
悩まず、以下の方法で考えてみるのはいかがでしょうか?
旅行する利益 ー 感染された場合の損失 * 旅行中の感染リスク
>0 の場合は予定通り旅行へ行く
<0 の場合は旅行をキャンセルする
旅行する利益 = 旅行から得られる価値 ー 旅行にかかる費用や時間
感染された場合の損失 = 治るまでの時間や苦痛や金銭的な損失
旅行中の感染リスク = 旅行中にウイルス感染の確率
サンクコスト = 旅行する前にすでに掛かった、キャンセルしても戻せない費用や時間
上記計算式の中に、サンクコストが含まれていないことを注意してください。
後で説明します。
感染された場合の損失
感染された場合の損失は人それぞれですが、感染して治るまでは少なくとも1週間かかります。また、重症や死亡のリスクもありますので、以下のBBCニュースから引用した中国7万件以上の症例の分析結果をご参考ください。
- 感染者の80.9%は軽度に分類され、13.8%が重度、4.7%が致命的
- 致死率が最も高かったのは80歳以上で14.8%
- 9歳までの子どもに死者はいない。39歳までの致死率は0.2%と低い
- 致死率は40代が0.4%、50代が1.3%、60代が3.6%、70代が8%と、年齢層が上がるにつれ徐々に上昇
旅行中の感染リスク
旅行中の感染リスクは、旅行先国や地域の状況、交通手段などによります。
世界各国の感染リスクの最新状況は以下のサイトで確認できます。
[VirusTrend] 新型コロナウイルスのリスクをリアムタイムに把握
以下のサイトは中国語ですが、各種交通手段のリスクを簡易計算できます。
(2/27時点日本国内平均)
飛行機に乗る場合の感染リスクは 0.013%
バスに乗る場合の感染リスクは 0.010%
電車に乗る場合の感染リスクは 0.009%
新幹線に乗る場合の感染リスクは 0.007%
オフィスで働く場合の感染リスクは 0.007%
レストランで食事する場合の感染リスクは 0.005%
ホテルに泊まる場合の感染リスクは 0.001%
車に乗る場合の感染リスクは 0.000%
以上の考え方と情報で、すでに脳内計算できた方もいると思いますが、まだ悩んでいる方は以下の具体的なケースをご覧ください。
1.キャンセル料が発生する場合、もったいないではないか
すでに旅行会社に申し込んだ場合、キャンセル料で悩む方もいますが、
まずは旅行会社と相談して、無料キャンセルできるかを確認しましょう。
場合によって、旅行自体を中止になる可能性もあります。
仮に無料キャンセルができない、キャンセル料が発生する場合でも、
キャンセル料を無視してください。
なぜならば、キャンセル料はサンクコスト、つまり旅行へ行くか行かないかにかかわらず、戻せない費用です。
考えるべきのは、これから旅行へ行った場合の利益と見込損失の差です。
もったいない感覚の理由だけで、心配ばかりして、楽しくない旅行に行っても、負担になるだけです。万が一感染されたら、損失が広がるだけです。
しかし、心理学的にはサンクコストバイアスがあるため、人間はなかなかもったいない意識から脱出できないです。
その場合、以下の記事をご参考ください。
2.無料キャンセルできる場合、旅行会社へ迷惑をかけないか
日本人は迷惑意識が強すぎるかもしれませんね。
キャンセルの場合、旅行会社の人は困るご心配あるようですが、
それは一時的には問題だと思います。
無理に旅行して、旅行中に感染者が出たら、旅行会社はもっと困ると思います。
旅行のキャンセルは少しの売上の減少だけですが、
皆様の健康と安全はそれよりずっと重要だと思います。
社会全体から見ても、世界中で感染が広がらないように、みんなの努力が必要だと思います。
3.家族もしくは友達との意見が一致しない場合
大人でしたら、1人1人は自分に対して責任を持っていますので、
本人の意見を尊重した方が良いと思います。
まずはお互いに情報共有して、お互いの考えを話し合った方が良いでしょう。
まずは、なぜ意見が一致しないかを話し合いましょう。
- お互いの情報源が違うでしたら、情報共有して、どの情報を信用すべきかを考えましょう
- お互いの価値観が違うでしたら、本人の価値観を尊重して、対策を考えましょう
- 情報も価値観も大きなズレがないのに、意見がどうしても分けれる場合、
それぞれの理由をリストアップして、具体的な数値で話し合えば、認識の違いを解消できるでしょう
いずれにして、冷静に話し合うのは大事だと思います。
4.旅行の時期は先だが、今の状況はいつまで伸びるのか
正直、日本の状況は予測困難です。
なぜならば、日本での検査率が低くて、正確なデータを把握できていないです。
日本での感染者数伸び率は韓国ほど高くないですが、検査率は韓国よりずっと低いので、実際の感染者数はもっと多い可能性は十分あります。
中国武漢の例を見ますと、1人の感染者が確認されたら、16人以上の潜伏数があると推定されます。
この倍率で計算すると、日本国内2/27点でも2400人以上の感染者がいると推定しますね。
以下の中国の状況を参考にすれば、言えるのは、
現在世界各国の感染リスクが上昇している段階で、1ヶ月前の中国の状況と似てます。
そう考えますと、感染のピークに到達するまでは、あと2〜3週間かかります。
その後、感染者数がゆっくり減少するとしても、落ち着くまでは1〜2ヵ月かかります。
これから1〜2ヶ月以内の旅行は、場所にもよりますが、控えた方が良いでしょう。
旅行へ行くと決めった場合
どうしても旅行へ行きたい場合は、感染地域を避けた方が良いです。
海外旅行の場合は、以下のサイトで各国の感染状況とトレンドを事前に確認ください。
[VirusTrend] 新型コロナウイルスのリスクをリアムタイムに把握
また、日本国内の旅行の場合は、以下のサイトから感染者地域を確認した方が良いでしょう。
また、飛行機、バス、電車などの公共交通機関よりは、車での移動をお勧めします。
なぜならば、★飛行機や電車などの公共交通機関★を利用する場合、1人でもウイルス携帯者が居たら、感染確率はかなり高いです。クルーズ客船はその例ですね。
「移動」は感染を広がる一番の原因です。そのために中国政府は交通規制せざる得ない状況でした。
今日の記事は以上です。
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